私が歩くことにこだわる理由2
1つだけじゃない、私が「歩くことにこだわる理由」
こんにちは。ウォーキングスクールAtruccoの真田亜希子です。

私が歩くことにこだわる理由 は、トップページでもご紹介しています。
けれど、実は他にも理由がありまして、その理由について書いていきたいな、と思い書き始めました。
今回はその2です。
北海道で知った現実
北海道への移住を考えている時に、北海道のあちこちの地域へ移住体験に行きました。

実はその時に遭遇した衝撃の現実が、私をウォーキング講師へと駆り立てることになりました。それは、北海道のおばあちゃんたちの姿でした。
北海道の田舎でのこと。スーパーも車で30分は走らないと無いような、そんなところでした。
週に一度、移動販売の車がやって来て、食べ物から必要品まで販売してくれる。その移動販売車の来るタイミングに遭遇した時、今まで見たこともあったことも無いほどの沢山のおばあちゃんたちを見ることになりました。
「みんな、これが楽しみなのね。」と、微笑ましく見ていたのも束の間、一つの事実に気がついたのです。
「おばあちゃんたち、みんなちゃんと歩くことが出来ない!」
車社会の現実を知る
車椅子、電動車椅子、もしくは杖、ご自分の身体を満足に動かせる方がいない!中でも杖をつくおばあちゃんは、歩みも信じられないほどゆっくりのスローモーション。きっと痛みがあるんでしょう、普通に歩きたいけど歩けないんでしょう。
北海道はご存知の通り日本で一番の車社会。車がないと暮らしていけないところがほとんどです。
「車に乗る生活を続けていらして、筋肉や骨を鍛えて来なかった。その重要性をご存知なかった。だから、そんなにお年でもないのに、歩けなくなってしまったんだ…」
これにはかなりの衝撃を受けました。

私は、おばあちゃん、おじいちゃんが大好きです。人生の大先輩でもありますし、年の功とでも言いましょうか、優しく次の世代を見守る温かさを持っていらっしゃるからです。そんなおばあちゃん、おじいちゃんたちが苦しくて辛い思いをしている、そう思うと切なく悲しくなりました。思い出して書いている今も、涙が込み上げてきます。
年を重ねても、自分の脚で歩ける人を増やしたい。
一度しかない人生、年を重ねて辛くなる人を減らしたい。
そして、介護される人を減らしたい。
誰だって介護なんてされたくないじゃないですか?特に、トイレ関係なんて、とても抵抗があると思います。自分のことは自分でしたいじゃないですか?
介護する人も減らしたい。なぜなら、介護される人が減れば、介護する人も減ります。介護しなくて良くなれば、その時間をその人の人生や生活を豊かにするための時間として使うことが出来る。
そう思い、動物の運動の基本であり根本である歩くこと。それをお教えしたい、それが私のしたい事であり、使命かもしれない、と思うようになりました。