インドの食文化のこと6  番外編 煮物の作り方の違い

前回の記事はこちら インドの食文化のこと5

日本とインドのそれぞれのじゃがいも(だけ)の煮物の作り方

シリーズでつづってきました「インドの食文化のこと」もいよいよ最後です。

今回は番外編として、インドと日本では煮物をどう作るのか?その違いを比べてみたいと思います。

写真は肉じゃがですが、じゃがいもだけの煮物で比較していきます。

日本の場合
  • 皮をむいたジャガイモを鍋に入れて、だし汁、酒、砂糖を加え、弱火で煮ます。
  • 煮えてきたら醤油とみりんを加え、さらに弱火でじっくり煮ます。
  • 汁を煮詰めて、味を絡めて出来上がり!
インドの場合
  • 皮をむいたジャガイモを下茹でします。
  • 鍋に油を入れ、スパイスを入れて香りを引き出します。
  • さらに別のスパイスをジャガイモ、水、(お好みで砂糖)、塩を入れて煮詰めて味を絡めます。

こう並べてみると、違いは明らかですよね?

違いは何だろう?

大きな違いは、1,水の量、2,香辛料の使い方、3,出汁という発想のあるなしの3つではないでしょうか?

日本でも、ネギ、しょうが、しそ、などの香辛料は薬味として使いますが、油に香りを移す使い方はあまりしませんね。中華料理だとにんにく生姜を油でまず炒めるという工程があったりしますので、もしかして地方によってはあるかもしれませんが、一般的な昔からの和食ではそういう使い方はあまりしません。

そして、水の量も割と煮汁いっぱいなイメージの和食ですが、インドのジャガイモの煮物はほぼ汁気がありません。

出汁という発想も大きく違います。うま味が出る成分を水に抽出させておいて、その水を使うという発想はインドではほぼありません。

このように、料理の発想自体に大きな違いがあるわけです。日本のやり方で作れば、インド料理も和風になりますし、インドのやり方で作れば和風もインド風になるということですよね。

料理の素材や調味料、スパイスももちろん大切ですが、工程を知るということもとても大切だな、と調理方法の違いを知って初めて思います。

日本とインドのそれぞれのご飯の調理法

インドではたくさんの種類のお米が栽培されています。一般的にジャポニカ米と呼ばれる日本のお米と、インディカ米と呼ばれるインドの方のお米と大きく二つに分けられます。

ジャポニカ米の特徴

丸みを帯びた形

インディカ米に比べてアミロースというでんぷんの割合が少ないため、ごはんを炊くと粘りが多い食感になります。

インディカ米の特徴

細長い形

アミロースが多いので粘りが少ない食感です。

ご飯の調理法の違い

日本では、ひたひたよりもちょっと多いくらいの水で炊きますが、インドではたくさんのお湯で茹で、その後お湯を捨て蒸らすという方法でお米を調理します。

ご飯は、炊くと粘りが残りますが、茹でると粘りがなくなります。そう考えると、日本のご飯はやはり箸文化の主食ですよね。インドのお米を箸でつまもうとしても、バラバラこぼれてしまいます。

何度も書いてますがインドは広いので、すべての地域に当てはまるワケではありません。東南アジア寄りの地方ではもち米も食べますので、割と東南アジアに似た料理が作られています。そして、小麦文化の地域もあれば雑穀文化の地域もあり、両方が混在している地域もあり、主食だけ見ても多種多様です。

簡単にひとくくりにはできませんが、今回は大きく大別してみました。

編集後記

6回に渡って綴ってきました今回のシリーズ、いかがでしたでしょうか?

なるべく分かりやすく簡単に書いたつもりですが、もともと文章が堅苦しいらしいので、そのあたりはご勘弁くださいね(;^_^A

私は日本のご飯の方が好きなので、カレーを作っても日本のご飯に合わせることが多いです。けれど、先日ビリヤニに開眼してしまい、それ以来結構インディカ米で作ったりしています。

以前お米不足のときにタイからお米が輸入されましたが、あまり受け入れられなかったということがありましたね。廃棄されてしまったお米の映像をニュースで見た覚えがあります。もったいないですよね、タイのお百姓さんが一生懸命栽培した食べ物なのに・・・

もともと種類が違うものなので、それぞれに合った調理法があります。

私たちの方でどう調理すれば美味しいかをちゃんと調べたり、支給する側の政府がそのあたりまで周知徹底して案内してくれていたら、こんな悲しい結果にならなかったかも、と改めて思いました。

日本のお米も、海外から輸入されたお米も、どちらも農家さんが一生懸命栽培してくれたお米です。そして、いのちだったもの。大切に食べたいですよね。

ブログについては、まだまだ書きたいことはたくさんありまして、どこからどう書こうかしら?と、次回以降について考えています。

分かりにくくて難しいアーユルヴェーダの簡単な説明にしようか?それとも、スパイスのことを各方面からにしようか?それとも、インドの地方の特色をもっと掘り下げようか?など、迷っています。

決まりましたら、また新たなシリーズか短編かで綴っていきたいと考えていますので、どうぞお楽しみに♪

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