薬膳教室 9月編
初秋&晩秋の薬膳
薬膳教室も、秋の内容に入ってきました。
この間まで暑かったのに、嘘みたいに涼しくなってきましたね。昼間はジリジリしてますけど、朝晩はかなり涼しくなり、空も高くなってきました。
自然の影響をとても大切にする中医学なので、食から身体を養生するという発想の薬膳も、食材や調理方法、調味料などが変化してきました。
8月編はこちら(編集中)
今回のメニュー
いつもとても盛りだくさんで、そしてとってもおいしい薬膳のメニューですが、今回も絶品でした。
- 牛筋と白きくらげのトロトロ薬膳スープ
- 塩鶏と山芋、レンコン、蓮のみの飲茶風蒸し物
- イチジクとオクラの蒸し物 薬膳ゴマソース添え
- きゅうり銀耳餡
- 薬膳デザート
- 菊花茶他
特に薬膳スープと飲茶風蒸し物や、香港で食べた味を思い出しました。これが自宅で再現出来るなんて、海外旅行に行けない今とっても嬉しいしありがたいです。
いつも驚くのですが、こんな使い方をするなんて!という食材の使い方を教えて下さるのも、こちらの薬膳教室。レパートリーが広がるだけでなく、料理に対する懐が深くなる気がします。料理好きでいろんな料理教室に通いましたが、こちらの料理教室は毎回目からうろこで、参加できて本当に幸せだなぁ、と思います。
潤い薬膳
9/7は二十四節気の白露、9/22は秋分です。
この時期のポイントは、ずばり乾燥対策!これからどんどん空気は乾燥していきますが、夏から秋への季節の変わり目ということもあり、体調を崩しやすい時期です。この乾燥はじめが堪えるのが原因のようです。
となると、食べるものも潤い(良い言葉ですねー!)を増してくれる働きのある食べ物を食べることが大切。
銀耳餡(白きくらげを煮詰めたもの) いちじくとオクラのさっと蒸し(ネバネバつながり)
ただ、初秋はまだ残暑が残る時期ですから、夏の食材も上手に取り入れながら、徐々に変えていくのがポイントとのこと。
特に、梅雨が長く雨が多かった今年の夏は、いきなり秋の薬膳にするのは良くないとのこと。うーん、奥が深いです。
初秋の薬膳 まとめ
- 金行へと変わり、肺、大腸、鼻、皮膚への影響が大きい季節となる。
- 嬌臓の臓器なので、外界の影響を敏感に&ダイレクトに受けてしまう。
- 季節の変わり目なので、気血の消耗が激しい=補血、補気を心がける
- 粘りのある食べ物=潤い補充 を積極的に摂る。辛みのあるもの(玉ねぎ、にんにく、唐辛子、ネギなど)は、潤いを奪うので気を付ける。
- 秋は白い食べ物を取るのが良い。
今、産直売り場に行くとちょうど出回っている食材は、まさに初秋の薬膳にぴったりの食材ばかり。旬のものをいただくことで健康になれるという自然の摂理には、驚くばかりです。
今回の調理では、懐かしい香港の味を再現することが出来、とっても懐かしく嬉しかったです。
香港に行く度に必ず行っていた飲茶屋さん。何軒かあるのですが、どこでも必ず食べたあの味。まさか再現出来るなんて!!しかも、混ぜて蒸すだけで超簡単!せいろで作って「おうち飲茶」をしたくなりました。
今回は、これから仕込むと良いよ、という薬酒のご案内もあり、何でも試したい私は母と自分の分とお願いしました。
立春までに飲み終えると良いそうで、来年の私は今より若々しいかも(笑)??
ということで、秋の薬膳教室のお話でした。