あなたの天中殺月はいつ？

天中殺は年の単位だけではありません

天中殺って言われると、ドキっとしません？

「今年は天中殺です。」と言われて、がっかりした経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。その天中殺、今年来年という年の単位だけでなく、もっと細かい単位でも存在するんです。そうです、何月という単位で１年の中に巡って来るものでもあるんですね。

天中殺って、なんだかとっても悪い時のようなイメージがありますが、必ずしもそうではありません。過ごし方さえ分かれば、怖いものなし。

では、詳しく見ていきましょう。

一年のうちに２か月ある天中殺月

天中殺、空亡、大殺界、など言い方はいろいろとありますが、診断方法や流派によって言い方が異なるだけで、基本的なところはほぼ同じで、１年のうちに連続した２か月にあり、すべての人に巡ってきます。ちなみに私は６，７月。子供のころから、梅雨になる６月と、どんどん気温が高くなっていく７月は、体がだるくて体調を崩しがちでした。気持ちもすっきりせず、頭も働かず。暑くてムシムシしていてイライラしっぱなし。学生時代は勉強もあまりはかどらなかった記憶があります。

「梅雨だから仕方ないよね」「みんな一緒だよね」と思っていたのですが、この誕生日色診断のベースとなっているキレイデザイン学という学問を学んで、「みんな一緒じゃないんだ！」「私にとって特別な期間であり、このことは私特有のことなんだ！」と初めて知りました。

（キレイデザイン学では空亡と呼び方をしていますが、）そもそもこういう時期が月の単位でもあるなんて想像だにしていませんでしたから、とても驚きましたし、と同時にふか～く納得しました。

梅雨の時期に「どうして雨降るんだろう」と悩んでも雨は止んでくれません。ギラギラする夏の太陽に「私は夏が嫌いだからギラギラしないで！」と言っても、太陽は止めてくれません。自分の力で変えられないことは、「仕方ないこと」なんですね。

これを、無理やり何とかしようとすること＝執着でしかないことです。人間の３つの悪に貪瞋痴というのがあると仏教では言われていますが、執着はその一つ。古今東西、人間が自分で自分を苦しめてきた一つです。

この執着を手放す→あきらめるのでなく、納得した上であきらかに認めることで、未来への一歩を踏み出すことが出来るようになります。

知ることから、心と身体にとってラクな過ごし方が出来るようになる

私は、誕生日色診断でレッドオレンジ色を持っています。ついつい、あれもやりたい、これもやらなきゃ、となりがちな個性を持っているのがレッドオレンジ。幸運の前髪をキャッチし損ねてなるものか！と先走り気味です。

このことを知るまで、この動けない期間は、先走る気持ちが焦りにつながり最悪な状態になっていました。けれど、６，７月が自分にとって特別な期間だと知って以来、「自分の空亡月に気分が乗らなかったり調子が出ないのは、仕方ないことなんだ」と、あれこれやろうとする気持ちを手放すことが出来るようになりました。

その結果むしろ、「動かない自分」から生まれる新しい自分があるんだ、と知り、そのこと自体やその期間の過ごし方を心穏やかに楽しむことが出来ました。今年の運気の色のリズムカラーがインディゴの私にとって、まず動くのはタブー。運気の流れとはすごいもので、望む望まないに関わらず愛猫の介護や旅立ちもあり、この１０年で心も体も一番動けない時になりました。

こんな時こそ大切なのはこの３つ。

無理に動こうとせず、自分の時間をしっかり持つこと。
自分の心の整理をしていくこと。
同時にモノの整理もしていくこと。

この特別な期間のことを知らなかったら、心の惑いにモヤモヤし、思うように動けない（体調が良くない）自分にイライラし、（運命の悪戯じゃないですけど）襲い掛かってきた不幸に嘆き苦しみ、負のスパイラルに落ち込んでいたに違いありません。けれど今では、比較的スムースに手放せるようになりました。自分の個性を踏まえたうえで更に、この特別な期間の過ごし方について考え行動することが出来るようになり、自分自身も大きく変わった気さえします。

人生後半になってやっと知ることが出来ましたが、人生後半のスタートの今だから知ることが出来たのかもしれません。思えば、キレイデザイン学を知った５年前の２０１７年の私は、とっても嫌なヤツでしたから。まだ改善しないといけない部分はたくさんありますが、それでもずいぶんと変わってきたと感じています。

その私にとっての特別な期間もそろそろ終わりに近づいています。そうしたら不思議なことに、大嫌いな暑さも気にならなくなって来始め、物事が動き出す予兆も見えてきました。

そうなんです、動くべき時に動き、静かにするべき時に静かにする。陽があるから陰がある。物事は表裏一体。しみじみと痛感しました。