高齢猫ちゃお17歳の闘病記13 猫の甲状腺亢進症が見つかったら?

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気になる検査結果は?

まずは尿管結石の方

「おしっこに石が混じってなかったので、成分は分からなかったです。おしっこも出てますし、薬で対処していきましょう。薬が多くなりますが、尿管結石の薬を出しておきますね。」

という先生のお言葉。

今回は、しっかり血液検査をしていただきました。こっちは問題ないのですが。。。

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問題はこっち。甲状腺の値T4がかなり高くなってしまってました。

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赤字の部分です。標準値が0.8-4.7なのに、ちゃおは倍の9.4!

一見元氣なんです。でも、この元氣に見えるのが曲者なのがこの病気。心臓にかなりの負担がかかり、そっちがついていけなくなり、段々と弱くなり、最後には死に至ってしまう。前にも書きましたが、この心臓が標準以上に稼働していることにより、腎臓の値が上がるのを抑えてくれているという、どっちを取るか?という難しい状態です。

確かに抱っこすると、心臓のドキドキの鼓動がとても速く驚くほどです。他の猫ちゃんの鼓動を聞いたことがないので、これが普通だと思っていましたが、この病気からしてきっと標準よりも速いに違いありません。

甲状腺の値を下げると、腎臓の数値が上がってしまう。とか言って放っておくと、心臓に負担がかかる。

17歳という年齢を考えると外科的手術は無理。なので、投薬で様子を見ながら治療していきましょう、という治療方針で治療してもらっています。

猫の年齢を計算する方法には、獣医師の斎藤さんという方が考案した斎藤式というものもあります。これは猫の成長度が時期によって違うため、時期に合わせて計算の数値を変えたものです。斎藤式は以下のようになります。

生後12ヶ月を人間の20歳とします。

・猫の2~5歳を成猫期として、猫の年齢×6+15で計算します。

・猫の6~10歳を猫の中年期として、猫の年齢×5+20で計算します。

・11~15歳を猫の高齢期として、猫の年齢×4+30で計算します。

・16~20歳は、猫の老齢期として、猫の年齢×3+45で計算します。

https://nekochan.jp/knowledge/article/3295 より

猫の年齢計算式の一つの斎藤式で計算してみると、ウチのちゃおは17×3+45=96!!!

なんと、96歳!!!そう考えたら、病気になるのも体力がなくなっているのも納得です。

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以前アニマルコミュニケーターの方に見て頂いた時「身体がしんどくてしんどくて。だから寝てばかりいる。若いころはもっと動けたんだけど。」と言っていることを教えてくれました。(この時の様子をパート15にて番外編にてアップしますね)

それまでは、眠いから寝る。それが猫だ。と思っていただけでしたので、「辛いんだね、しんどいんだね、そうなんだね・・・」と、考え方を大きく改め、労わってあげないと!と決意を新たにしたのでした。

ウチの祖母が、アルツハイマーのひどくなる前に私に送ってくれた手紙に

「あっこちゃん、身体も頭も動かなくなっているのが分かる。本当に悔しい。おばあちゃんは、このまま身体や頭が働くなっていくこと動かなくなっていくのことが、とても悲しいし辛いよ。」

と、書いてくれていたのを思い出しました。そして、ちゃおも一緒なんだろうな、と思ったんです。

老いて死に至ることは、誰もが必ず通る道です。頭ではそう分かっていたとしても、実際になってみないと分からない。昨日まで全然そんなことなくて、一晩寝て起きたらいきなりボケて動けなくなっているわけではなく、少しずつそれが進んでいき、そしてもちろんそれは自分でも分かっている。それに対して感情があり、そしてそれは恐らく負の感情である。こういう思いを感じるのは、生命にとって避けることのできないことであり、いずれは誰もがその道を辿る。

こういった、自分ではなんとも出来ない自然の摂理に巻き込まれていく自分と向き合い生きていくことは、辛く悲しいことなんだろう、と。

いかにそれに寄り添い、支えてあげることが出来るか、それが少しでも若くまだ巻き込まれていない自分に出来ることなのではないか?

ちゃおの病気から、こういう風に強く思うようになりました。

未来を憂い、悲しんでいても仕方ありません。時間はどんどん過ぎていくだけ。今私に出来ることをする、それしかないのですから。

続きはこちら
高齢猫ちゃお17歳の闘病記14

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