Spice や Spice curry との出会いは大学一年生の時から

「Add more spices in your life~人生にもっとスパイスを」をテーマに、食べることからキレイに健康へと導くカレーやスパイスを使ったお料理や、アジアを始めとする各国のお料理を、古今東西の食と健康の知恵とともに季節の野菜や素材を使って調理し提供するイベントやお料理教室を開催しています。
ブログは カレーのあっこちゃんブログ

東京外国語大学のヒンディ語科(デリーを中心に話されているインドの公用語の一つ)に入学し、1年生の時の学園祭(外語祭)ではインドカレーをみんなで作りインド料理レストランをやりました。1年生が専攻語科の料理店をやるのが伝統だったんです。そこで初めて作ったインドカレー。玉ねぎをいっぱい用意するのに、みんなで涙を流しながら頑張りました。

大学4年の卒業式の時かな?前髪に時代を感じますね~(笑)

その18歳の外語祭での経験がきっかけとなり、その時からインドカレーは作り続けています。また、タイ語科の友達にタイカレー(グリーンカレーとかレッドカレーとか)、他アジア語科の友達に異国の料理の美味しい作り方を教えてもらっていたのもこのころ。当時は、東京といえどもまだまだエスニック料理は珍しく、お店がぼちぼちあった水道橋辺りに足しげく通いました。

その後、アジアあちこちを貧乏旅行しました。その際の食事は大体安食堂か屋台。そこで食べた美味しいものも自宅で再現してきました。シルクロードを旅した時に食べたラグ麵、プラオ、ポロ、香港で食べた鶏肉飯(ジーローファン)台湾で食べた魯肉飯(ルーローファン )、タイで食べたカオマンガイ、ネパールのモモ、シリアで食べたフムス、付け合わせで出てきた東アジア、東南アジア、南西アジア、シルクロード、中近東など各地の野菜料理、おやつ、飲み物など。

今みたいにネットなんてありません。cookpadも当然ありません。図書館や本屋さんで書籍を探し、試行錯誤してトライする日々でした。

インドのジャイサルメールでキャメルサファリへと出発したところ

結婚してからも転勤族で全国を転勤する傍ら、札幌ではスープカレーを食べ歩き、海外の安食堂の時と同様に自宅で再現出来ないかチャレンジしたり、引っ越し先でその土地の郷土料理を食べては、その郷土料理を習いに行ったり。お蕎麦やおうどんの産地では、その土地で採れたそば粉や地粉を使ったそば打ちやうどん打ちも。うどん打ちでは腱鞘炎になってしまい、もう手打ちうどんは作らないぞ!と誓うくらいでした。

それ以外にも、パン屋さん巡りが大好きだったので、イーストを使ったパン教室、天然酵母のパン教室に通い、粉物繋がりで手打ちパスタも学びました。また、インド人の方からインド料理をネパール人のお友達からネパール料理を教えていただいたり、台湾人の方の台湾家庭料理教室、韓国人の方の韓国料理教室、スリランカ人の方のスリランカカレー教室、イタリアで習ってきたという方からのイタリア料理教室などなど。振り返ってみると、どこに引っ越しても料理教室にはどこか通っていました。

野菜ソムリエの資格も取得し、マクロビや食養については5年以上学んで実践してきました。また、東京のヴィーガンカフェや南インド料理レストランでも働いてましたし、中医学や薬膳、アーユルヴェーダについても学び「食べることからキレイに健康に」をずっと追及して来ているような気がします。

そうだ!日々の食事にこれらの知識を活かそう!

実際に、スパイスや薬膳、食養の知識をちょっと日々の食生活にプラスするようになってしばらく経って気が付いたのは「あれ?病院行ってない」でした。日々の病院通いが趣味のように「頭痛外来」「胃腸科」「内科」「婦人科」にしょっちゅう通い、病院代と通院代がすごく嵩んでいた私ですから、一番驚いたのは私です。

そこで初めて、食の知恵ってすごいものがあるのかも?と思うようになりました。

スパイスカレーやスパイスを上手に取り入れた食事は、まさに医食同源を地で行っている食事。だって、スパイスはいわば漢方の薬の元みたいなものですから。自分の住んでいる土地の食文化や食の知恵や、その時々の季節や自分の身体の状態や体調に合わせてスパイスや和と洋のハーブを+オンして食べることにより、体調を改善させてくれたり予防医学につながるんだ!と実感しました。

自分が体験したこの経験と、今までいろいろ作ってきたことから得た知識と習ったことにより会得したものをミックスして、年を重ねても元氣で健康で、そしてキレイでいられる食文化をシェアし、この人生100年時代を元氣に充実した人生を送ることが出来る人が一人でも増えることへの貢献が出来たら、と思うようになりました。

2021年の春からスタートした間借りカレーのSpice cafe

そんな思いから、思い切って挑戦してみることにしたのが、2021年の春。

2018年に大分に越してきて以来ずっとお世話になっている別府のきものかふぇゑり章さんに「私が作ったカレーをこちらで出させてもらえませんか?」とお尋ねしたんです。そうしたら「ちょうどそういうのを考えていたのよ!」と快諾してくださり、大きな一歩を踏み出すことができました。

ほぼ一年続けてきて、私自身もだいぶ慣れてきましたし、提供出来る数も増やせるようになりましたし、2021年の12月には、クリスマスプレートもやらせて頂き「亜希子さんのお料理は本当に美味しいね」という嬉しいお言葉を頂けるようにもなりました。

こんな機会を頂けて、本当にありがたいことです。

5つのこだわり

  • 添加物をなるべく減らし、昔ながらの調味料を使い、細粒だしやコンソメは使用しない。
  • その地域で採れた季節の野菜や食材を使う。
  • ○○のもと、や、加工品は使わない。
  • 薬膳やアーユルヴェーダ、食養などの知識を活かしたメニュー作りにする。
  • 日本人の味覚、胃腸に合うような調理、味を心がける。

こちらの5つにこだわりお料理を作っています。

なので、カレーだけではないのが特徴です。カレーだけではなく、全体的にバランスを取ってもらえるように、付け合わせの野菜のおかずにも気を遣ってメニュー作りと盛り付けをしています。

それまでの自分の人生を振り返ってみると、全部つながっていることに今頃になって気が付きました。子供のころからアジアが好きだったこと。「あっこちゃんは本当においしそうに食べるね」とよく言われたいたこと。学生時代はインドの言語や文化を専攻したこと。学生時代のバックパッカー旅行、社会人になってからのアジア各地へ旅行してきたこと。世界各地、日本全国どこへ行ってもインドカレーやエスニック料理を探して食べ歩いていたこと。同じくどこに引っ越しても料理教室へは必ず通っていたこと。身体に良いものだけを食べたいとずっと感じていたこと。

「食べること、食べもの、料理すること。特にカレーやエスニックが本当に私は大好きなんだ。」ということにやっと気が付きました。

自分が作ったものを提供するなんておこがましくてとんでもない!とずっと思っていましたが1年間開催させてもらって、いつも美味しいって食べてくださるお客様がいらっしゃること。毎月楽しみですって通って下さるお客さんがいらっしゃること。大きな自信につながりましたし、これからも頑張ろうってエネルギー源にもなりました。

2022年には夫の転勤先の福岡へと引っ越しましたが、2023年6月に大分県別府市へ移住してまいりました。2022年初めから入院、引っ越し、19歳連れ添った愛猫の死と立て続けにいろいろとあり、スパイスカレー教室もカフェを間借りさせていただいてのイベントなどもしばらくお休みしていていましたが、カレーのあっこちゃんのスパイスカレー教室 として少しずつ活動を再開していきたいと思っています。

以前のように簡単に海外旅行へ行けなくなってしまった今、ご自宅でちょっと変わったエキゾチックなお料理や食の世界旅行を楽しんでいただくことにより、ご家族の皆さんへの喜び、楽しみやリフレッシュ、そして心と身体の健康への一助となれましたら幸いです。