【開催報告】11月のスパイスカレー教室@大分開催しました
ミックススパイスのガラムマサラを手作り
今回のメインテーマはスパイスづくり。スパイスカレーに欠かせないミックススパイスのガラムマサラをみんなで作りました。そして、作ったガラムマサラを使ってお料理もしました。
まずは、今回のガラムマサラのレシピに入っているスパイスについてのお勉強をしました。その最初に「お好きなスパイスは何ですか?」とお尋ねしたところ「シナモン」が一番人気!一番身近なスパイスだからかな?と思いました。
それぞれのスパイスの名前、特徴、由来、名前、簡単な歴史背景、効果効能、どういう使い方をするのが良いのか、特に美や健康にどう効果があるのかなどをお話しし予備知識が出来たところでいざ開始!
粒のスパイス、棒状のスパイス、さやに入ったままのスパイスを使いましたので、まずは塊を小さくしてもらいました。その後、ミルサーで粉状に。
出来立てのガラムマサラの香りが部屋中に漂い、皆さん「うっとり」。お部屋が一瞬でインドなど南西アジアに早変わりし、異国ムード満載でした。
同時に、市販の瓶詰のものと香りも比較していただき、その香りの違いや使い方の違い、今回のガラムマサラの特徴をお話しました。ガラムマサラのレシピは家庭ごとに違うくらいたくさんのものがありますから、それぞれ使い方にコツが必要です。ただ、ババっと振りかけてれば良いものではないのです。
今回作ったお料理
11月ということもあり、肌寒く空気も乾燥してきています。ですので、そんな季節と体調に合わせたメニューにしました。
いつもメニュー作りは、薬膳など中医学、アーユルヴェーダ、マクロビといわれる日本の食養生の知恵を参考にして、その時々に合った食材と内容で、美と健康に効果的になるように組み立てていますし、モデルをする上で学んだいろんな美に関することも盛り込んでいます。
- 鶏レバーのスパイスカレー
- 大根のマッルン(アーユルヴェーダのスタイル)
- 干しシイタケとダールのスープ
- かぼす入りスパイスごはん
当初はこの4品の予定でしたが、宿泊先の鉄輪(かんなわ)温泉の宿ひろみやさんから地獄蒸しで作ったカボチャとピーナッツ、温泉卵をいただいたのでメニューにプラスしました。さらに!お友達から「お庭でなった柿あげるわ」と大量にいただきまして、それをフルーツ用のスパイスで和えた「柿のフルーツマサラ和え」まで作りましたので、すごく豪華な内容になりました。今回のクラスにご参加の方々はとってもラッキー!
- 地獄蒸しかぼちゃのマッルン(アーユルヴェーダのスタイル)
- 四角豆のスパイス炒め
- 鉄輪温泉の地獄蒸し温泉卵
- 柿のフルーツマサラ和え
がプレゼントメニュー。地獄蒸しピーナッツは刻んでいただきトッピングにしました。
生徒さんの中に「鶏レバー苦手なんです。だから今回のカレーがどういう味かとても興味があって」という方がいらっしゃいました。出来上がりの感想をお聞きしたところ「私でも食べられます。おいしいです。」とのことでホッとしました。
鶏レバーは血を増やしてくれる効果が期待出来る食材です。血が足りない=老化が促進ですから、白髪や抜け毛、肌のかさつきの原因にもなります。また、血を増やすことで、めまい、立ち眩みはもちろん、目の疲れの改善も期待できます。
そんな素晴らしい食材なのでたくさん食べたいところですが、臭みが気になってなかなか食べられない人が多いと思います。この作り方は、臭みを独特の方法で取り去りさらにその時に使うスパイスの効能もプラスされます。そして、ふっくらと仕上がるという私も大好きなレシピです。ご家庭で作っていただいて、ご家族の皆さんが元気になられると良いなと思っています。
初めてご参加の方々のご感想
アーユルヴェーダなどの古来からの知恵を食生活に取り入れる
スパイスカレーやスパイス料理はエキゾチックでおいしいのですが、よほど胃腸の強い人じゃないとしょっちゅう食べられないのが正直なところではないでしょうか?
かくいう私も、若いころは連日インドカレー屋さんにランチに行き、あのくどいカレーやバターたっぷりのナンを堪能してましたが、45歳を超えたころから重く感じるようになってきました。最近は、お肉も少量でいいかな?という感じです。
そういう状態でスパイスを使った料理を考えたときに、アーユルヴェーダって最高だわって思いました。なぜかというと、スパイスや油の使い方が割と優しく、油やスパイスに慣れていない日本人にも食べやすいんですね。そして何より「生命の化学」と呼ばれた民間療法の集大成のような知恵を食生活に取り入れることが出来るんです。
日本にも古来からの民間療法や食養生があります。そして中国には薬膳という中医学をベースとした食の知恵があります。その中国に大きな影響を及ぼしたのが古代のインドを中心とした南西アジアと考えると、とても奥深いものがあるのではないでしょうか?
私たちの心と身体は、食べたもので出来ていますから、その影響を大きく受けます。3か月前に食べたものが今の血肉になっているという考え方もありますから、とても重要です。
その自分自身を形成するものを良いものに変えていくことが出来るのが、こういう古来からの知恵を取り入れる食事じゃないかな?と私は考えています。
ということで、これからは更に美と健康にフォーカスしたスパイスを使ったお料理をメインにしていくつもりです。といっても、おいしくなければ続きませんしたまには刺激も必要なので、その辺りのバランスも考えて企画していこうと思っています。
今後の予定が決まり次第アップしますので、楽しみにしていてくださいね。
編集後記
今回もお友達のAさんの素敵なお部屋をお借りしての開催となりました。また、お友達のさよさんからの綺麗なテーブルクロスも使わせていただき、いつもよりもテーブルが華やかになりました。大分の豊かな食材もお友達を始め様々な方からいただき、とてもありがたい料理教室を開くことが出来ました。皆様、どうもありがとうございました。
今回も実は開催できるかなぁ?という状態でして、いつも相談に乗っていただく先生にも「今回はやめにします」とか言っておきながら、「やっぱり頑張ろう!」と開催出来たのも応援してくださる皆さんのおかげだなぁ、と痛感しています。
やめにします!と断言したら、逆に責任持ってやらなくては!と燃えてきた私ってやっぱりあまのじゃく(苦笑)。いえ、相談に乗っていただくことで肩の荷が下りたからなのが正直なところだと思います。
今回は、ずっとやってみたかったパウダースパイスづくりを企画開催することが出来、とても嬉しく思っています。みんなでスパイス作ったら絶対面白いし楽しいだろうなぁってずっと思っていたんです。ミックススパイスは他にもありますので、また違うのをレシピと合わせて企画したいな、と思っています。
またスイーツやチャイなどの飲み物なども今後企画していきたいな、と夢ばかり膨らんでいます。
8月から本格的に再スタートしたこちらのスパイスカレー教室ですが、11月で3回連続で開催することが出来ました。毎回勉強になることばかりで、やってみて「こうした方がよかったよね」と反省することしきりですが、その経験を糧にさせてもらって次回に活かしていきたいです。
みんなと一緒に楽しいことしたい!おいしいもの食べたい!それで、きれいに健康になっちゃおう!と言う思いが私のベースになっています。これからも、このわくわく感を大切に開催出来たらいいなぁって思っています。