アーユルヴェーダを実践~胃腸の不調改善なるか?
先月から、スリランカご出身のアーユルヴェーダのドクターによるアーユルヴェーダ講座を受講し始めた私。以前読んだけど全然頭に入らなかったアーユルヴェーダの本をまた図書館で借り再読しつつ、取り入れられるところから取り入れてみました。
ここ何年か胃腸の調子が悪く、食欲がわかない、食べてもすぐ下痢をしてしまう、それ以外は大体便秘気味、胃がもたれる、胃がチクチクする、などの症状に悩まされ、胃腸内科では胃酸が逆流するのが原因だから、と胃酸を弱くする薬を処方してもらいました。
4月には胃カメラ検査をして、特に何かすぐしなくてはいけないということが見つからなかったので、一安心しました。
その飲むと少し楽なんですけど、こういうのずっと飲み続けるのが怖い私は、勝手にやめてしまいました。で、ネットで見つけた重曹+クエン酸を飲み始めてたんです。ちょっと良かったり変化がなかったり。
そんな状況で、アーユルヴェーダの対処法はどうなんだろう?とやってみました。
アーユルヴェーダ的 胃腸の不調への対処法
消化力を上げれば、吸収力も上がり、食欲が出て、体力が戻る
つまりは、ちゃんと消化される身体であれば、おなかがすくので食欲も出て、結果体力も戻る。また、消化力を上げておかないと、栄養もちゃんと消化されない。未消化のまま排せつされたり、体内に毒素としてたまる。こう考えるのがアーユルヴェーダ的考えのようです。
なので、まずやるべきことは消化力の改善・向上。
①消化のためのアグニ(火)を燃やし消化力を上げる。
そのための秘策とは、家にあるもので簡単に出来る飲み物でした。
1,しょうが
2,長胡椒(沖縄胡椒)
3,胡椒
4,白湯 これらを溶かして飲むだけでした。そして、飲み物を白湯にする。
②お茶を控える。
中医学的にみると、緑茶は身体を冷やすけど、紅茶やウーロン茶は身体を温めるから良いとされています。ところが、アーユルヴェーダだとお茶は苦いものに属するので、身体を冷やすものとしています。
苦味=体を冷やすという発想は中医学も同じですが、お茶の分類には含まれていませんでした。なので、紅茶好きで紅茶葉はコレクションのようにたくさん持っていますが、止めました。白湯にしました。
実感した効果
①トイレに行く回数が激減
紅茶飲み過ぎてました(笑)
②便秘と下痢を繰り返していましたが、解消しつつあります。
③食べたいと思えるようになり、食事が普通に取れるようになりました。
おかゆとかリンゴなら食べたい、お肉や油っぽいものはいらない、という状態でしたが、普通にいろいろと食べられるように戻りました。
たった5日ですが、すごいです。出来れば薬局で買うような薬は飲みたくないので、家庭にあるもので回復させられたら言うことありません。しばらくこの白湯生活は続けてみようと思いました。
アーユルヴェーダのこと
アーユルヴェーダは日本ではまだまだ知名度も低いですし、神秘的なスピリチュアルな何かと思われている方を多くいらっしゃるようですが、実は世界最古の予防医学を謳った知識です。日本語訳は魂の化学、生命の化学と訳されています。
5000年前とか3500年前に生まれたとされ、中医学よりも古く、お釈迦様にも専任のドクターがいたとか。歴史的に世界初の外科手術もアーユルヴェーダだったそうです。
日本も明治以前は中医学が全盛でしたが、いつの間にか西洋医学に取って代わりました。西洋医学は、数値で原因を探り対処する対処療法で即効性はあると思います。対して、中医学やアーユルヴェーダ、日本古来の民間療法では、どちらかというと症状から原因を予測し日常生活から変えていくものだと私は感じています。
科学的に合成したものではなく、身の回りにあるものの力を借りることで、心と体の生命エネルギーを乱さないように、バランスを整える。
人の身体も小さな宇宙と考えるアーユルヴェーダ。とても奥深く興味深く感じています。