40代Sさんの場合~東京でのウォーキングレッスン2回目開催~その4-2<開催報告>
歩き方の基本を見直す
Sさんには、もう一つ変えた方がいいかな?と思われる歩き方のクセがありました。それは、つま先から歩くという歩き方です。ずっと剣道をやっていらっしゃったSさんにとって、地面にタッチする足の部分は、つま先なのが当たり前。つま先歩きを良しとする考えの歩き方指導のところもありますが、私はかかとからを推奨しています。
足首には、距骨という遊離骨があります。かかとで着地し歩くことにより、この遊離骨である距骨が足首の関節にしっかりはまります。そのことにより、何十キロという体重を支える効果を発揮します。
分かりやすく人間ピラミッドを例にして説明しましょう。人間ピラミッドの一番下の人たちには、上に乗っているたくさんの人たちの体重がずっしりのしかかっています。でも、つぶれたりしませんよね?これは、手首の遊離骨=距骨がしっかりはまっているからです。
肘をまっすぐ伸ばし、その何人分かの重みを手首で受け止めています。もし、肘が曲がっていたら、簡単につぶれてしまいますが、肘を伸ばしていると人間ピラミッドは積みあがっていきます。これは、手首の距骨がしっかりはまることにより、最大限負荷を受け止めているからです。
足首にも同じような構造があり、同じようなことが考えられます。ですので、かかとから着地をして、しっかり距骨を関節にはめ込み、自分の体重を乗せる。これでしっかり負担なく、自分の体重を支えることが出来るんです。
膝が曲がらない方がいいのも、上記理由からもわかりますよね?
つま先から歩くとどうなるの?
私は学生時代体操部でしたので、つま先から歩くことが当たり前でした。そして、それが美しいと思っていました。なので、40過ぎてもその歩き方をしていました。
自分で自分の歩き方を見たのは、歩き方を学びだしてから。そこで初めて、美しくない!ことに気が付き、愕然としました。それだけでなく、脚への負担が大きい事も知りました。
実際につま先立ちして歩いてみてください。かかとから歩くのと比べて、身体が上下に揺れませんか?
この上下に揺れる振れ幅が大きくなります。無駄な動きが多く運動効率も良くありません。そして、脚の前側ばかり使いませんか?筋肉は使えば使うほど太くなりますから、腿の前側が張って来て太くなる原因となります。前側ばかり使うと、後ろ側を使いませんから、お尻とモモの境目があいまいになって来てセルライトがたまってきます。
ふくろはぎもあまり使いませんから、そこにも問題が生じます。ふくろはぎの筋肉は、ポンプの役割を果たしているので、しっかり使ってあげることで血行やリンパの流れとかの体内の循環が良くなります。つまり、足の先まで血液が流れることになりますから、まずは冷えにくい身体になりますね。それ以外にも、体内の循環が良いということは、身体的にも良いのは想像に難くないですよね。
など、つま先歩きは、身体にも見た目にもどうかな?ということが多いことが分かりますね。
Sさんのご感想です
Q1:本日のレッスンを受講する前にどんな事で悩んでましたか?
腰の痛み スタイル
Q2:何がきっかけで知りましたか?
亜希子さんの紹介
Q3:開催を知ってすぐ申し込みましたか?しなかったとしたらなぜですか?
気になっていたけど、時間、勇気がなくて。
Q4:何が決め手となって本日のレッスンを受講しましたか?
健康になれる、と聞いて。あと、夫が薦めてくれたので。
Q5:実際に受講なさってみていかがでしたか?
新鮮な事と、「この動きは剣道(武道)に似ている。」と思うことが2つありました。
まとめ
レッスンを始めてから思うことに、長年やっていらっしゃったスポーツ独自の動き、身体の使い方が、普段の歩き方に現れている方が多いということでした。
振り返ってみると私自身もそうでしたし、こういう癖がすべて、良い方向へ働くか、というと必ずしもそうでもないことも知りました。
生徒さんの中でも、反り腰さんはとっても多いです。
腰痛に悩まれている方、おなかがぽっこりに悩まれている方が多いです。
レッスンでは、このあたりを含めて、そちらに伴う症状や、またその他の個人的な癖についてもお伝えし、改善するために指導させて頂いてます。いつまでも自分の脚で歩いて欲しい、どうせ歩くなら、それを運動となる効果的な歩き方をして、身体の為の動きとして欲しい、そう考えています。
歩くという動作は、自分の体重を負荷にした運動なので、歩く度にその部分に負荷がかかることになりますし、また普段の姿勢でも同様です。
一人でも多くの方が、私のように痛みやコリに悩まないで済むようになって頂き、歩くことから健康になるお手伝いをさせて頂けたら幸いです。